平日、午後の百貨店。他のフロアに比べて普段から込み合うことはあまりない紳士服売り場はこの時間帯も客はまばらで、慎治は手持ち無沙汰にさして乱れてもいないネクタイの陳列に手を伸ばし、手直しするフリをしてみたりしていた。
そんな時間帯だったから、いやきっとそんな時間帯でなくても一際慎治の目を引いた男性客。男性客といっても百貨店の紳士服売り場には不似合いな、学生服。慎治の記憶に間違いなければそれはM大附属高校のものだ。名門高校の学生らしく、品の良い顔立ちをしているが、ベルトの位置を少し落としていたりする辺り所謂今時の高校生だ。少年と青年の境目を行ったりきたりしているらしいその少年は、大人びた表情の中に子供の不安さを覗かせて、確かに何かを探しているが、何を探せば良いのか分からないといった様子でぼんやり陳列棚を視線でなぞっていた。
――暇な時客に声をかけるのは鉄則っしょ。
「何かお探し物ですか?」
慎治は何年かの接客業務で培った、嫌味過ぎない程度の営業スマイルで彼に声をかけた。
「え? あ、いや……別に……何も……」
驚いたように顔を上げた少年は、ある意味慎治の予想通りの反応を返して慎治から目を逸らせ、それから少しの間所在なく辺りをぶらぶらして、そっと立ち去った。
――チ、逃げられたか。
一旦引く形を取ったが、静かに少年の動向を伺っていた慎治は心の中で舌打ちをした。
――また、来ねーかな……。
商品を売りたかったわけではない。少年が求めているものが何なのか、ただ知りたかっただけだ。
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そんな時間帯だったから、いやきっとそんな時間帯でなくても一際慎治の目を引いた男性客。男性客といっても百貨店の紳士服売り場には不似合いな、学生服。慎治の記憶に間違いなければそれはM大附属高校のものだ。名門高校の学生らしく、品の良い顔立ちをしているが、ベルトの位置を少し落としていたりする辺り所謂今時の高校生だ。少年と青年の境目を行ったりきたりしているらしいその少年は、大人びた表情の中に子供の不安さを覗かせて、確かに何かを探しているが、何を探せば良いのか分からないといった様子でぼんやり陳列棚を視線でなぞっていた。
――暇な時客に声をかけるのは鉄則っしょ。
「何かお探し物ですか?」
慎治は何年かの接客業務で培った、嫌味過ぎない程度の営業スマイルで彼に声をかけた。
「え? あ、いや……別に……何も……」
驚いたように顔を上げた少年は、ある意味慎治の予想通りの反応を返して慎治から目を逸らせ、それから少しの間所在なく辺りをぶらぶらして、そっと立ち去った。
――チ、逃げられたか。
一旦引く形を取ったが、静かに少年の動向を伺っていた慎治は心の中で舌打ちをした。
――また、来ねーかな……。
商品を売りたかったわけではない。少年が求めているものが何なのか、ただ知りたかっただけだ。
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け、けしから…(´ー`)にや
どっちがホられるのかなぁ〜
考えてたら夜が明けそうだ!