ほんわかBL的。

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。

三垣君の苦悩の日々ZZ4/4  

「部長、キス……していいですか?」
「……ん…………?」

 ――ん? んん? んんん? 何だって……? 

「ツバキ、ひひひひ人がっ…………んっ」

 慌てふためいて閉じた目をぱち、と開くも回る視界、三垣の小さな抗い空しく掠め取るように村椿に唇を奪われた。

 三垣の唇を奪った本人、村椿は変わらず薄桃色の頬をして、そのまま再び三垣を抱き締めた。

 ――ああ、こんな場所で。たくさんの人に見られていただろうな……。もーだめ。目瞑っててもぐるぐるする……。何だかもう……。

「ツバキ………」
「……はい?」
「キモチ……悪…………」
「ええっ?」

 がば、と村椿から身体を離したかと思うと、三垣は駆け出し、ビルの合間薄暗闇の中へと消えていった。

「ぶ、部長〜〜? だっ大丈夫ですか〜〜〜?」

 腕の中の存在を急に失った村椿も慌てて駆け出し、三垣を追ってビルの谷間へと消えた。



 翌日。
 三垣は酷い頭痛とまだ残る眩暈で学校へ行く事は出来なかった。


「うっす、ツバキちゃ〜ん。昨日はあれからどうだった? 俺の作戦通り部長さん、ツバキちゃんのこと追いかけてったろ?」

 がら、と部室の扉を開けるなり興味深々の笑顔で志水が村椿に問い掛けた。

「あ、はい……。部長に逃げ出した理由を訊かれた時は、ちょっと焦っちゃいましたけど」

 資料の整理をしていた村椿が手を止め、肩を竦めながら小さく舌を出して答える。

「でも……途中までは良かったんですけど……。部長、少し飲みすぎだったみたいで……。結局よく分からないんです」

 村椿は不安そうに止めた手をじっと見つめた。

「それに志水さん……、部長が『合コンキング』って……本当ですか?」

 俯いてきゅっと唇を噛む村椿の肩を志水が楽しげに笑いながらばしばしと叩く。

「それは気にすんなって。昨日で分かったっしょ? 部長、すんげー下戸なの。いくら情報通でもあれだけ酒に弱かったら『合コンキング』は無理無理。でも俺が横についていながらちょっと飲ませすぎちゃったな〜。部長自らあんなにくいくい行くとはねぇ。いや残念」
「……はい……」

 志水の言葉を噛み締めるように何度も小さく頷き村椿は小さく微笑んだ。

「ま、また何か考えてやるから、そう落ち込むなって」
「ありがとうございます……。僕も、頑張ります」

 三垣が見たらまた頬の温度を上げてぷい、と目を逸らしてしまうような極上の笑顔で村椿は志水に笑い返した。


 図らずも村椿を手助けする者も現れ、三垣の苦労はまだ暫く続きそうなのだった。



おしまい


『三垣君の苦悩の日々』シリーズあります。よろしければドゾー。
三垣君の苦悩の日々
続・三垣君の苦悩の日々


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グルだったか。
やっぱ、秘めた恋には、味方がいないとね。
でも、三垣部長の苦労の方向性がちょっと変わってきたようで、これはこれで進歩だと。
うんうん。
[ 2007/11/09 14:33 ] [ 編集 ]
いったいいつの間にそんな話をしてしまったのでしょうか、この人たちは。
同性を好きになった葛藤とか、
そういうのはないんでしょうか……!
軽いノリの話なのでそのヘン突っ込みナシで一つよろしくですwwww
苦労人は苦労する方へと自ら足を踏み外す(?)ものなんですね(゚∀゚)アヒャ
[ 2007/11/10 04:57 ] [ 編集 ]
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