寝室は寝乱れた様子はなく、シーツはピンと張られていた。恐らく歩より後に来た慎治が部屋を出る前にシーツを正して来たんだろう。部屋の間接照明が点いている事から、つい今しがたまであの二人がここにいたんだろうという事は窺えた。
「ハルカ」
学に名を呼ばれる。
今まで何度となく呼ばれてきたのに、たったそれだけで胸が切なく締め付けられる。
「お前マジで京都行くの?」
「……そのつもりでさっき、……」
「行くな」
「――え」
「行くなよ」
「なん、で?」
言葉が欲しい。やっと下した決意を、覆すには確かな理由が要る。
でも。
言葉がなくても学に求められれば。一も二もなく従ってしまいそうになる自分がいる。
だって本当は、学から離れたくない。
「ハルカ、お前を俺以外のヤツのモノになんかならせねぇ」
「……なんだよ、それ」
「お前は俺のモノだろ」
「ちが……」
握られたままだった手を振りほどこうとして、返ってより強い力で引っ張られた。バランスを崩して、学の両腕に抱き留められる。
「やっと分かったんだよ」
「……にが、だよ」
形ばかりの抵抗。小さく身じろぐと、それさえ許さないと言うように強く抱き締められた。
「『あーちゃんとヤりてぇ』って言い続けてきた理由」
「ぁ、……」
耳元で発せられる学の声。それは脳髄にまで響いて、悠の全身を震わせる。一緒に成長してきたはずなのに、感じるのは学の『男』。同じ性を持つのに圧倒される。それは悠にとってきっと、それが学だから。
←29へ /
→31へ←1から読む野田学について(*´∀`)
叔父:
野田歩(あーちゃん)
父 :
野田進『野田学、10歳。好きな人がいます。 』↑よろしければ合わせてドゾー
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だって本当は、学から離れたくない。
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「……なんだよ、それ」
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「ちが……」
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「『あーちゃんとヤりてぇ』って言い続けてきた理由」
「ぁ、……」
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いえ、大丈夫明日の仕事は始まり遅いですから (゜▽゜;)アヒャ
慎ティンの几帳面さが出てますね、ぴんと張ったシーツ!
ただいまあゆしんの寝室覗いています |д`*;;)
私の頭では、あんなベッドがこんな間接照明のもとで怪しく浮き上がってます
あゆしんに寝室ゆずってもらったからには、存分に活用せねば!
*あゆしんはやっぱりソファ?