ほんわかBL的。

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。

主よ、人の望みの喜びよ(15) 

 慎治は何の抵抗も見せなかった。歩の激情を、その身体で全て受け止めた。多くは語らなかった慎治。今までだって、普段は無駄なくらいにクチが悪く饒舌な慎治が、肝心な部分は言葉でなく態度で教えてくれていた事を思い出す。初めて出会った時から今まで、慎治の手はずっと、歩に優しかった。

 慎治が歩に伝えたかった、本当の事はなんだったんだろう。慎治のあの行動が、歩を何かから護るための行為だったとしたら。

「慎治さん……っ」

 ――俺は、間違えた……?

 溢れ出しそうな感情の代わりに、胃の中の物が込み上げてくる。咳込みながらそれを吐き出した。少しの固形物が、湯と共に流れてゆく、その様子を湯に打たれながらぼんやりと見送った。


「歩?」

 曇りガラス越しに兄の心配そうな声がした。

「大丈夫か? 温まったなら、出て来いよ」
「……うん」

 短く答え、歩はシャワーの栓を締めた。





 部屋に戻り、どさりとベッドに腰を下ろした。何も変わっていないはずなのに、つい四時間程前とは全く異なって見える部屋。今の歩には全ての物が色褪せて見え、空気は重く歩の両肩にのしかかった。

 ――たったこの一言でこんなになっちまう位、お前はコドモなんだよ。

 慎治の最後の言葉を思い出す。自分のしてしまった事を鑑みて、慎治の言う通りだと、歩は思った。

 ――俺が大人だったら。

 こんな事にはならなかったんだろうか。大人になりたい。早く。大人になってもう一度、慎治に会いたい。――その頃にはもう慎治は、違う相手と一緒にいるだろうか。それより今日歩から受けた仕打ちに、もう会ってももらえないだろうか。

「……っ」

 自分ではどうする事もできない、年齢という壁。歯がゆさに床を蹴った。

「歩」

 小さなノックと共に、進がドアから顔を出した。黙ったまま何も答えない歩を知ったように、部屋に入って歩の隣に腰を下ろした。





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歩×慎治(高校生×リーマン)につきましてはコチラ↓R18です。

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むむっ!?(-"-;)

兄さん何を語るのだ!?

ドキドキ。
[ 2008/05/19 07:44 ] [ 編集 ]
 知らぬ間に、事は大変な事態に…。
 びっくりするくらいのド・シリアスじゃないですか!
 切ない…。

 一体2人はどうなっちゃうの〜〜〜!!??
[ 2008/05/19 20:38 ] [ 編集 ]
>主腐きよさんv

兄、ちゃんと別れたか確認しにきた、ってカンジに仕上がってしまいますた(;´Д`)
心配顔してシレっとして……ちょっと書いてる本人も
ハラたってきそうですw
なんとか兄をイイ人にしたいのですが……模索中すwwwww


>如月さんv

はいー歩吐いちゃってます(;´Д`)
ここまでドシリアスになるとは私も想像しませんですたwwwww
この二人に、どんどん私の思い挿れが強くなっていきますwwwww
一応最後はハピーエンドでwwwwwww
もう少しです!お付き合いヨロです!
[ 2008/05/19 22:25 ] [ 編集 ]
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