ほんわかBL的。

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。

天体観測 〜星降る夜の、君と僕〜 

 大学の授業を終えてすぐ、僕は電車に飛び乗った。今日みたいな日に限って授業は五限まで。

「もっと速く走れよ電車……」

 はやる気持ちにそんな無茶なぼやきまで出てしまう。実家のある町に戻るにはほぼ最終の電車に揺られながら、電車の振動に合わせて僕の期待に膨らむ気持ちも同じくがたがたと揺れていた。

 実家のある町に戻るけれど、家には帰る事を連絡していない。

 今日は何十年に一度の星が降るように流れる日。その流星群を学と一緒に観る約束をしたのだ。

 ホームに降り立つと、改札の向こうには僕を待つ学の姿があった。学が僕を見つけて嬉しそうに笑って手を挙げる。田舎の小さな駅舎、辺りは少しの外灯にぼんやりと照らされるのみで暗い。そんな中、学だけが明るく照らされていた。

 僕は大急ぎで改札を抜けた。

「……ただいま」

 想いが通じあってから、もう何度も学とは逢ったけど、この瞬間いつも照れくさくて何を言えばいいのか分からない。そして結局いつも同じ挨拶をしてしまう。

 そして学も僕と同じように照れ笑いを浮かべ、頭を掻きながらいつもこう答える。

「おかえり」

 そんな学の様子を僕は思わず目を細めて見入ってしまう。あの頃に比べて一回りも二回りも大きく成長した学。背は僕を置いて見上げるくらいに伸び、肩も随分広くなった。低くなった声、骨ばった手。それなのに、あの頃と変わらない仕草。僕の胸に暖かいものが流れ込んでくる。

「じゃ、行こう。……寒くない?」
「……うん」

 照れたままくる、と後を向いて学は手を差し出した。僕はその手をそっと握って学と一緒に歩き出す。


 丘へやって来ると冬間近の冷たい風が丘と僕達を吹き抜けて行った。その風の思いがけない冷たさに一瞬僕は身体を竦める。すると何も言わずに学は風から僕を護るように僕の肩を抱き寄せた。そんな学の優しさを感じるたび、僕の学への想いはどんどん重なっていく。

 星が降り出すには少し早い時刻。二人丘に腰掛けてその時を待つ。僕は学に抱き寄せられるまま身を預けた。

「流れ星見たら何か願い事しないとね」
「ん……そだな」

 学が僕を見て微笑みかける。

 ――学の願い事は何だろう。……僕と、一緒の願い事ならいいな。聞いてみようか。

 少しの間逡巡して、けれども僕は身体に流れ込んでくる学の体温の暖かさが学の気持ちの全てを語っているような気がして、何も聞くことなく静かに目を閉じた。

「――お」

 学の短い声を合図に閉じていた目を開けると、白い残像を残して一筋の光が澄んだ夜空をすぅっと横切っていった。

「……学、流れ星見つけるたびにキスしよっか」

 半分本気なのに冗談口調でそんな提案をしてみる。こんなこと、暗くないと言えない。すぐ赤くなる僕の顔は今きっと耳まで真っ赤だ。

 そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、学はまた何も言わずに僕の顎を取り優しく口づけた。自分で言っておきながらも突然だった学の唇の感触に驚いて目を見開くと、僕の視界の端でまた光が通り過ぎる。

 星がこんなにもたくさん降ってくるとは思いもしなかった。その度落される甘いキスに僕は呼吸すらできなくなる。

 やっと離された唇。僕もやっとのことで息をつくと、小さく笑って学が言った。

「残りは今後に持ち越しだな」

 僕たちを祝福するように煌きながら次々と僕らに降り注ぐ星の光の下、僕らは長い長いキスをした。

 きっと僕らの願い事は同じだね。……そしてきっと叶うだろう。

 ずっと二人で同じ時を重ねていけるように。

 流星群に願いをこめた。


おしまい

天体観測〜望遠鏡と、君と僕〜の続編です。よろしければこちらもドゾー

いつぞやか冬に大流星群が来たときに書きました。
今の私なら絶対描かないカワイイ系ウケタン恥ずかしす(エイヤー!)(保存ボタンポチる)


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あんたたち!
星見なさいって!!
何十年に一度なんでしょ!?

しかし…まぁ…
チュッチュッチュッチュッチュッチュッチュッチュ…
夜が明けるま続けるがいい…

わたし前にこのカプを読んだとき
なんてかわいい二人だろうと思いますた。
そしてベラさんはきっとこんな雰囲気の方なんだな、と…
こんな雰囲気の方なんだな、と…(二度言います)
勝手に思った暑い夏を思い出した次第です

余談ですが、
某高田氏のカルタが出るそうで…
そのほとんどが放送できないとか。
[ 2007/12/06 15:50 ] [ 編集 ]
ホントだ星見ないと!
次見るときにはジジイズだwwwww

かわいいカプだなんて…ありがたす(´Д⊂ヽ
…って私の雰囲気wwwwww
で。
今はエロタンのような方なんだな、と…wwwwwww
ハイ!正解〜〜〜ッ!
いや〜ハナさんがこちらへ来てくださるようになった
最初の頃のレスを
時折ふと読み返すと初々しくて
全米が泣いたwwwww

私の心の師がカルタを!
欲しすwwwww
でも一緒に遊ぶ人いなすwwwww

ハナさん!とにかく養生してくださいね(汗)
[ 2007/12/06 21:19 ] [ 編集 ]
>urajiさん

お読み頂きありがとうございますv
開設以来ほぼ毎日更新してきましたが
今後毎日更新しなくなっていく予定ですwwwww
ゆっくりお読みいただければ嬉しいです
あ、urajiさんトコリンクまだでした!
貼らせていただいちゃってイイですか?
あとで報告に伺いますー
[ 2007/12/09 11:36 ] [ 編集 ]
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