部屋に入ると、テーブルに食べ物が並べられている途中で、まさにパーティーの準備中といった感じだった。部屋の端には一昨日にはなかった1メートルくらいの高さの白いクリスマスツリーも置いてある。
本当に買ったんだ。明日には片付けないとなんねーのに。
あのツリーを抱えてロフトからここまで帰ってきたんだろう慎治さんを想像するだけで、あったかいものが身体を流れる。やっぱ慎治さん、可愛いんだけど。
一品ずつ買った店が違うっぽいおかず……オードブルって言えば良いのか、二人でこんなに食えるのかな、ってくらいたくさんテーブルに乗ってる。多分慎治さんのこだわりで「これが旨いのはこの店」みたいな感じで買って回ったんだろう。どれも美味しそうで、それをあーウマそー……と思って眺めてた。
「まだ食うなよ」
すかさず慎治さんが注意する。へへ、と笑って慎治さんを見ると、しょうがねーなぁ、って言いながら、玉葱と何か緑の葉っぱの乗ったスモークサーモンを一枚取って、俺の口の中に放り込んでくれた。
「あ、旨……」
「だろ?」
慎治さんは少し得意気な顔で、モグモグしてる俺の頬をグーで押した。
今まで慎治さんちで何度か一緒に飯を食った事があるけど、どれもすごく旨かった。慎治さんが料理したものも、買ってきたものも。普通作ったものは必ず美味しくなるとは限らないし、売ってるものでも美味しいとは限らない。多分慎治さんは美味しいものを見極めるのがすごく上手なんじゃないかと思う。
本当は俺も慎治さんと一緒にゆっくり料理とか、してみたいと思うけど、慎治さんは土日祝はほぼ必ず仕事だし、たまに長く一緒に居る事ができると……やっぱり料理よりしたい事があったりで。なかなか叶わずにいる。
「ほら、これ被れ」
あと少しだった準備も終わって、さあ食おうか、と二人隣り合わせでソファに座ると、ぽすりと頭に何かを乗っけられた。何かと思って見てみたら紙製の円錐形をしたパーティーっぽい帽子だった。
「えー……」
少しワザとらしく引いて見せる。
「何言ってんだよ、これもやんだよ」
そう言って慎治さんは更にゴソゴソ袋から鼻と眉毛のついた眼鏡を取り出して、俺にかけた。
「……」
何を言えば良いのか分からない。でも慎治さんが凄く楽しそうだから、楽しければ良いか、と思えてくる。鼻眼鏡の顔をよく見せるために真顔でじっと慎治さんを見た。
「イイ! スッゲイイ歩っ」
大笑いしながら慎治さんが俺を抱き締める。
「ホントかよ」
「ホントホント歩お前食い終わるまでこれかけとけよ」
慎治さんがあんまり笑うから、俺は笑い過ぎ、と俺を抱き締める慎治さんの耳を噛んでやった。そしたら慎治さんはまだ大笑いしながら、いてーよコラ、と俺を引き剥す。
「慎治さんは? これ一つしかねーの?」
「ねーよ。こんなの二つも要らねーだろ」
素で答える慎治さんに俺がかけさせられてる眼鏡を外してかけてみた。
「……」
慎治さんオトコマエ台無し。いやこの眼鏡かけてもまだオトコマエだけど。
「慎治さんあんま変わんねーじゃん」
吹き出しそうなのを堪えて素を装って言ってやる。
「やんのかコラ」
慎治さんは片眉を上げて俺を引き寄せて、さっきの仕返しとばかりに俺の耳を噛んだ。
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なにこのイチャイチャクリパwwwwww
エロまであとどんくらいかかるんでしょう…
ど…どうか見捨てないでよろしければ最後までお付き合いおながいしますwwwww*******************************************
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